腰が痛い 腰椎椎間板ヘルニアとは!?
椎間板ヘルニアとは?
椎間板ヘルニアとはどう違うの??
皆さん腰が痛いというと皆さんヘルニアになったという言葉をよく聞きませんか?
俺の友達の骸骨も腰が痛くてこの前「ヘルニアだー」っていってたぜ
急に起こる腰の痛みが全部ヘルニアなわけじゃないんだよ!
たくさんある原因の一つが椎間板ヘルニアな訳で
今回はそのあたりを詳しく説明するよ!
背骨の構造
背骨はこのように骨が連なってできているのですが
この骨と骨の間にあるクッションの役割をしているのが椎間板になります。
この椎間板に穴が開いて中身が飛び出してしまうことを「椎間板ヘルニア」と言います。
このような形で後に飛び出してしまっている状態が椎間板ヘルニアです。
この椎間板が飛び出す瞬間に腰に痛みが走ります。
へぇ〜椎間板が飛び出す時に
腰が痛いってなるんだなー
椎間板ヘルニアの種類
椎間板ヘルニアには上の図のように4つのタイプがあります。
①Bulging Disc
②protrusion
③Extrusion
④Sequestration
この状態になった後で後にある神経を押してします状態になると足に痺れるような痛みが走るようになります。
これをしたの図で黄色の神経が押されていて赤くなっているところが神経痛として足に出現します。
なので、最初椎間板が破れて中身が飛び出す時に腰が痛くてその後に飛び出した中身が神経を刺激することで足に痺れるような痛みが出るんだよ!
なるほどねーーー
だから椎間板ヘルニアで神経痛のビリビリした痛みにつながる訳なんだな!
ちなみに腰の痛みは結構すぐに治ることが
多くて神経痛が治りにくいことが多いよ!
椎間板ヘルニアの診察方法
( Wilkins RH, Brody IA. Arch Neurol. 1969より引用 )
SLRテスト
膝を伸ばした状態で足を上げていくと放散痛が出現します。これは坐骨神経の伸長テストでかなり腰椎椎間板ヘルニアには感度が高いと報告されています。
さらに
引用:https://orthofixar.com/special-test/bragard-test/
ブラガードテストというSLRをした上で足関節を背屈させるとさらに感度が上がると言われています。
まだこれらは坐骨神経を刺激する方法です。
大腿神経を刺激する方法はFNSTがあります。
引用:https://orthofixar.com/special-test/femoral-nerve-stretch-test/
これは少し足を上げすぎですね。
正しくは両手を使って太ももを上に上げてあげるのが大事です。
これらのテストで症状が出ない場合は足の痺れがあってもヘルニアではなくて仙腸関節障害などの可能性も考えないといけないよ!
椎間板ヘルニアの治療方法
基本的には70%〜80%の人が2、3ヶ月の保存加療で改善するということが報告されています。
これは飛び出したヘルニアを身体が自然吸収してくれるという機序があるのと、
飛び出したヘルニアが神経を押した状態で刺激をしない状態に落ち着くかと言われているよ。
それまではお薬を使って痛みを和らげてあげたり、
椎間板に圧がかからないような姿勢やリハビリをする必要があります。
ロキソニン
セレコックス
リリカ
タリージェ
トラムセット
椎間板ヘルニアの手術適応
椎間板ヘルニアには手術をした方が良い場合があります。
①3ヶ月経ってもよくならない痛み
②筋力低下が起きている
③膀胱直腸障害(おしっこが止まらない便が出る、もしくは全く出ない)
④社会的に早期に痛みを取りたい場合
これらに当てはまる場合は手術が勧められますので主治医の先生とよく相談してくださいね
種類別での治りやすさ
ちなみにこの中で一番治りにくいのはどれかわかりますか?
そんなの一番派手な右のやつに決まってるだろーー!
実はそんなことがなくて派手に飛び出した中身は身体もすぐに気が付くため速やかに身体の中のマクロファージなどが飛び出した中身を回収してくれるんだけどBulging,Protrusionだと気づかれにくいので意外と長くかかることがあるよ!
マジかよ!!それは意外だな!!
椎間板ヘルニアはレントゲンでわかるのか??
ちなみにレントゲンでは椎間板ヘルニアは分かりません。椎体と椎体の間が狭くなっているからといってそれによってヘルニアになっているとは判断できないということが言われているので
注意してください。(それでヘルニアっていう医者には要注意かも・・・ )
必ずMRIという検査を取らなければいけません。
まとめ
急に腰が痛くなったからヘルニアというわけではありません。
急性腰痛にはたくさんの種類がありその中の一種類が椎間板ヘルニアです。
椎間板ヘルニアの特徴は下肢に走る神経痛です。
椎間板だけが痛い場合は椎間板性腰痛といってまた少し病態が異なります。
その辺りに関してもまた次回説明していきますね。