腰椎分離症 病期分類 治療方針の差
腰椎分離症 病期分類
- 超初期
- 初期
- 進行期(前期)
- 進行期(後期)
- 終末期
腰椎分離症には詳しく分類すると上記のような進行期に分かれます。
順番に説明していくね!
超初期
超初期はレントゲンやCTでも全く写ってこない状態です。
MRIでだけはっきりと確認することができる状態です。
この上の写真の白色の部分が痛んでいる部分になります。
このようにMRIでだけわかる腰椎分離症の時期を超初期と言います。
超初期の場合は2ヶ月半の休養で治癒率は
ほぼ100%になります!
100%なら超初期の間に見つけたいな!
初期
初期は骨折線が途中で止まってる場合を初期というよ!
上記のように途中で線が止まってる場合は初期と判断します!
初期の場合は3.2ヶ月の休養で治癒率は
ほぼ92%になります!
進行期
進行期は骨折線が完全に繋がっている状態を進行期と言います。
また進行期は前期と後期に別れております。
この前期か後期化によって大きく治癒率が変わってきます。
具体的には進行期前期はMRIで白く光る部分が残っている場合になります。
MRIとCTを駆使して骨折線が入っているがMRIで白く光っている場合は進行期前期になります。
この白色の部分が黒くなっていたらそれは進行期後期になります。
進行期前期は5.4ヶ月の装具療法で治癒率64%
進行期後期は5.7ヶ月の装具療法で治癒率27%
えっ!?進行期前期と後期で全然治癒率が違うな!!!!
そんな64%と27%じゃ大きく違うな!
でも、医師側としては5.4ヶ月装具をつけてスポーツ禁止にしたのに64%しか治癒しなかったというのがとても患者も医師側も方針に迷うところなんだ・・・・
治らないものとしてするべきかが悩む数字なんだ・・・
終末期
終末期になると折れている部分が時間が経ちすぎて丸くなってしまっている状態です。
こうなってしまうともう、骨癒合する可能性はありませんのでリハビリのみです。
終末期は骨癒合率0%
まとめ
こんなに病期のステージによって変わってくるんだな・・・
だからこそ医師と患者でよく相談して治療方針を決めていかないと
ダメなんだよ!
上記のデータは以下の論文のデータを
Sairyo, K., T. Sakai, and N. Yasui. “Conservative treatment of lumbar spondylolysis in childhood and adolescence: the radiological signs which predict healing.” The Journal of Bone and Joint Surgery. British volume 91.2 (2009): 206-209. | |
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