腰痛”腰が痛い!!”その原因を深掘り
はじめに
アスリートや一般的な成人にも腰痛がつきものです。
しかし、なかなかクリニックの整形外科や少し大きめの病院に行ってもただの腰痛ですね。
休むようにとしか言われないと思います。
それでもなかなか治らない腰痛というのはやはり存在します。
実際画像診断だけで判断できない腰痛が80%あるといった
衝撃の報告がされていますが、それは事実なのでしょうか??
引用:日経新聞 2011年2月13日
では、実際の腰痛の原因に関して
深掘りしていこう!
特異的腰痛と非特異的腰痛の真実
緊急性を伴うものでRed flag sign と下肢症状を伴うもの
- 尿路結石
- 化膿性脊椎炎
- 転移性腫瘍
- 脊椎腫瘍
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰椎骨端輪骨折
- 腰椎分離症
- 腰椎椎体骨折
- 腰部脊柱管狭窄症
Red flag signってなんやねん??
Red flag signは緊急疾患の可能性があるサインだよ
- 発症年齢20歳以下または55歳以上
- 時間や活動性に関係のない腰痛
- 胸部痛
- 癌・ステロイド治療・HIV感染
- 栄養不良
- 体重減少
- 広範囲に及ぶ神経症状
- 構築脊柱変形
- 発熱
緊急性Red flag sign と下肢症状がない、腰痛のみの症状
- 筋・筋膜性腰痛
- 腰椎椎間関節性腰痛
- 椎間板性腰痛
- 仙腸関節性腰痛
- 心理社会的要因
あれ??非特異的腰痛って原因不明じゃなかったのか??
そうここが問題で非特異的腰痛は元々の定義が
「身体所見とレントゲン、採血などの簡便な検査のみでは原因が特定されない腰痛」
なんだよ
この言葉の中で原因が特定されないっていうところだけが一人歩きして8割の腰痛が特定できない腰痛って言われ始めたんだよ!
マジかよ・・・・情報の伝え方って怖いな・・・
非特異的腰痛の真実
これを危惧して日本では非特異的腰痛に関して大規模な研究が行われて特に“山口腰痛スタディ”という研究がこの非特異的腰痛をだいぶ解明してくれたよ!
非特異的腰痛の内訳は
・特異的腰痛 :21.0%
・筋・筋膜性 :17.5%
・椎間関節性 :21.3%
・椎間板性 :17.5%
・仙腸関節性 :17.5%
・その他 :22.0%
実際に原因不明の腰痛は22%となったよ!
腰痛の診断方法 フローチャート
実際の腰痛の診断にはどういったものがあるか示していきますね
一番大事なのは診断のための注射となります。
責任部位に注射をすることで疼痛が改善するかどうかを判断材料とします。
また大まかに前屈の時に痛みがあるのか後屈の時に痛みがあるのかでも判断ができます。
SMAP(Sonography for MSK Activating Project)腰痛セミナーより抜粋 編集
これにはエコーで実際にその部位に注射できるかどうかを
確認する技術が必要不可欠だよ!
なので診断治療をしっかりとする整形外科医には近年エコーは
必須アイテムとなってるよ!
まとめ
腰痛には特異的腰痛と非特異的腰痛が存在するよ
非特異的腰痛は原因不明の腰痛と勘違いされがちだけど実際はそんなことはなく
きちんと診断することができる腰痛は8割あるよ!
エコーやMRIなど色々な原因を調べる技術が最近は進歩しているので
しっかりと腰痛を調べてもらおう!