High-Frequency
Electromagnetic Wave Therapy

高電磁波誘導治療とは

高電磁波誘導治療は、整形外科分野で近年普及が進んでいる先進的な物理療法のひとつです。
特殊な高電磁パルスを体の深部に届かせることで、筋肉・靭帯・腱といった軟部組織に直接アプローチし、 痛みの緩和や血流の改善を促します。
ヨーロッパやアメリカではスポーツ障害の治療として広く使用されており、 慢性疼痛の軽減や回復力向上の目的でアスリートの間でも高く評価されています。
治療は皮膚の上から高電磁パルスを照射するだけで、身体への負担が非常に少ない点が特徴です。

電磁エネルギーは筋肉や靭帯の深層まで到達し、患部周囲の血流を改善させることで、 痛みの原因となる筋緊張を緩め、組織の修復を助けます。
また、細胞の代謝を高める働きも報告されており、 慢性の肩こり・腰痛・関節痛、スポーツによるオーバーユース障害にも効果が期待できます。
治療中は温かさや軽い筋収縮を感じる程度で、麻酔や特別な処置は不要です。

国内外の研究でも高い有効性が示されており、近年はスポーツ整形外科を中心に導入が進んでいますが、 関西圏ではまだ取り扱いが限られており、先進的な治療として注目されています。

適応疾患

高電磁波誘導治療は、急性疼痛・神経障害性疼痛・慢性疼痛のすべてに適応できると報告されており、 急性のケガから長引く慢性障害まで、幅広い症状に効果が期待されています。
具体的には、痛みと関節のこわばりを伴う 五十肩・拘縮肩などの肩関節周囲炎、腰椎椎間板ヘルニアをはじめとした脊椎変性疾患、 さらに 筋力低下を伴う難治性の関節拘縮にも使用されています。
また、手根管症候群・肘部管症候群などの神経が圧迫されて起こる疾患にも有効とされ、 脊椎疾患では 頚椎症・胸腰椎圧迫骨折後の痛み・腰椎変性疾患・脊椎手術後の痛みなどへも適応があります (※体内金属が入っている場合は適応外)。

さらに ぎっくり腰・ぎっくり首など突発的な急性痛にも活用できます。
体外衝撃波治療で改善しにくい 変形性関節症(膝・股・肩・肘・手・足関節) の痛みや、 アキレス腱症、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)、術後の痛みや筋力低下にも効果が期待されます。
また、衝撃波治療と併用することで痛みの緩和だけでなく骨折部位の骨癒合促進(固定したまま治療可能) や筋力低下の改善にもつながるとされ、 肩・足首・肘のインピンジメント症候群にも適応できます。さらに、再生医療の効果が十分に得られない方や、 より高い改善を求める方には、高電磁波誘導治療を組み合わせることで治療効果の向上が期待できます。

使用機材

治療の流れ

STEP1

治療体位の決定

治療する部位によって、仰向け・うつ伏せ・横向きなど、最適な治療体位が異なります。
まずドクターまたはセラピストが、照射しやすい姿勢に調整します。

STEP2

アプリケーター位置の調整

アプリケーター中央に高電磁波が集中するフィールド(Focused PEMF) が形成されるため、
患部にピンポイントで届くよう、固定アームを使って正確な位置にセットします。

STEP3

照射条件(レベル・時間)の設定

治療する部位・深さ・症状に合わせて、
照射レベル(強さ)と照射時間をドクター・セラピストが設定します。
あとは装置が自動運転し、設定時間が来ると治療は終了します。

STEP4

治療中の過ごし方

治療中は基本的にそのままリラックスしていただくだけで問題ありません。
身体への負担は少なく、姿勢を大きく変える必要もありません。

STEP5

治療頻度と総回数

治療ペースや回数は症状や部位により異なりますが、
一般的には 週2〜3回 × 3〜4週間 が目安となります。
詳細はドクターまたはセラピストが状態に合わせてご案内します。

費用について

予約診療料として1回当たり5,000円(学生、一般同じ)

時間及び周波数や強度や部位に関係なく