肉離れ 総論
phg05270
とある姫路のスポーツ整形外科ドクター
離断性骨軟骨炎(OCD)は、投球スポーツに関わる人にとって重要な疾患です。1938年に名倉らによって初めて定義され、骨と軟骨が分離することで痛みや可動域の制限を引き起こします。現在のMRIなどの高度な画像診断技術が進化したにもかかわらず、基本的な病態論は変わっていません。
OCDは以下の3つの段階に分類されます(木田圭重2013):
高原の小頭OCD病態分類では、以下のように分類されます:
2008年から2015年までの調査では、OCDの初期は平均11.0歳(±1.8歳)、進行期は13.5歳(±1.2歳)、終末期は15.7歳(±1.0歳)で発症しています。また、骨端線の開存の有無や2次骨化中心の状態も重要な要素です。
肘関節を固定するか、使用を控えるかが議論されます。ギプス固定の期間と治癒率が重要です。
3ヶ月経っても修復傾向が認められない場合、以下の条件が予後不良因子となります:
検診群では初期で発見される率が高く、保存療法の結果も良好です。一方、外来に来る場合は進行期が多く、完全修復の率が低いです。
このように、離断性骨軟骨炎(OCD)は早期発見と適切な治療が重要です。投球スポーツに関わる皆さん、肘の違和感を感じたら早めに専門医に相談しましょう!