前十字靭帯損傷手術方法《待機時間 靭帯再建編》
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とある姫路のスポーツ整形外科ドクター
前十字靭帯は膝の中に存在する十字靱帯の前側の靱帯です。
この前十字靭帯は大腿骨(太腿の骨)の後方から
脛骨(すねの骨)の前方につく靱帯で
脛骨が前方に飛び出すのを制動する役割があります。
この前十字靭帯はスポーツをしている時や高いところから降りた際に膝をひねることによって損傷します。
実際にサッカーのマイケル・オーウェン氏が受傷した際の映像があるのでご覧ください
実はさらに詳しいことを説明するとこれは医療従事者でACL診療に携わる人だけでいいと思いますが、東京医科歯科の古賀先生から2010年にACL受傷起点に関して論文が出ています。
(Koga H, et al. Am J Sports Med 37. 2010)
膝を支えている靱帯が切れている状態なのでどうしてもこの症状は出てきてしまいます。
特に下腿(すねの骨)が前に抜ける感じがして走りにくいといった症状が出てきます。
靭帯が切れた時の痛み自体は2、3週間程度で落ち着いてきます。
しかし、不安定な状況が長く続くとどうしても膝に負担がかかり痛みが出てきてしまいます。
不安定な膝の状態で歩いていたりスポーツを行うと
膝の中にあるクッションの役割である半月板や軟骨がどうしても傷んできてしまいます。
実際に傷んでしまうと痛みだけでなく変形性膝関節症になり取り返しのつかないことになります
前十字靭帯断裂放っておくと
怖いんだな・・・・・