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腓骨筋腱脱臼

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腓骨筋腱脱臼

Drシロー(岡崎史朗)
Drシロー(岡崎史朗)
日本整形外科学会専門医/三栄会広畑病院整形外科医長 プロスポーツチームDr
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姫路で整形外科医/スポーツDrとして日々苦しむ患者様のために奮闘中 わかりやすい説明と適切な処置でたくさんの悩む患者様やアスリートを救う    
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足関節捻挫で時々見かける疾患で腓骨筋腱脱臼という疾患があります。

この疾患は腓骨筋腱という足の外側に存在する腱が捻挫を契機に脱臼してしまう疾患です。

捻挫をしたときにパチンといった急激な痛みが出ることが特徴的です。

患者様が脱臼に気づくことがなく診断に難渋することも時折あります。

この図にかてある腱が腓骨筋腱になります。

これが何度も脱臼を繰り返すようなら手術加療が必要になります。

腓骨筋腱脱臼の分類 Oden 分類

https://www.researchgate.net/figure/Classification-of-peroneal-tendon-dislocation-reproduced-with-permission-from-Bentley-G_fig8_317880366

詳しく解説するとこの腓骨筋腱脱臼には4つの分類があります。

この「peroneus longus tendon」が長腓骨筋腱という腱になりこれが主に脱臼します。

「fiblocartilageous ridge」が損傷していなければ1型になります。

手術をする際はここにできてしまった袋を閉じるような手術を行います。

腓骨筋腱脱臼の治療

基本的には脱臼したら

POLICE処置が一般的です

POLICE処置

P:Protection 保護、固定を行う

OL:Optimal Load 適切な負荷をかける

I:ICE  患部を冷やす

C:Compression 包帯などで圧迫を行う

E:Elevation 挙上して心臓より高いところに足を置いておく

その後急性期の場合は膝下ギプスを6週程度巻くこともありますがその後も再脱臼の確率がとても高く26%~57%の再脱臼率と報告されております。

そのため早期復帰を望むアスリートに対しては最初から手術ありきで説明をすることも多い疾患となります。

まとめ

腓骨筋腱脱臼は足関節捻挫に時々見られる

足の外側のくるぶしの周辺がばちんとなる感じがすると同時に痛みが出る場合は腓骨筋腱脱臼の可能性が高いです。

固定して治療をしていても再脱臼する確率がとても高いです。

何度も繰り返すようなら手術加療が必要になります。

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