前距腓靭帯損傷解説
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とある姫路のスポーツ整形外科ドクター
前下脛腓靭帯とは脛骨と腓骨の間を走る靭帯です。
この靭帯損傷の頻度は前距腓靭帯と比べると少ないのですが、近年認知度が広がってきており
エコーの発展と共に発生率が意外と高いのではないかと近年報告されている靭帯です。
スキーやサッカー、アメフト/ラグビーでの受傷が多く足が外旋することによって生じる。
実は足部捻挫の10~20%に合併するのではないかとも言われている。
受傷時の体勢は下記のような状態が多い。
診断には受傷時の体勢などを問診するのが一つ
最も大事なのは触診である。
前下脛腓靭帯は皮下に軟部組織がないため圧痛点が明確にわかる。
荷重した時の痛みやしゃがみ込み動作も特徴の一つである。
extenal rotation test
Cotton test
Squeeze test
これらの検査をして前下脛腓靭帯の部位に疼痛が誘発される場合は靭帯損傷を疑いましょう。
レントゲンでは脛骨と腓骨の間の距離であったり、脛骨と距骨の間の距離medial clear spaceの距離なども参考にするよ。
《MRI》
断裂している部分や血腫をMRIでは確認することができる。