踵腓靭帯損傷
踵腓靭帯とは?
踵腓靭帯は足関節の外くるぶしにある靭帯で前距腓靭帯と並んで足関節の外側を支える
大事な靭帯です。
(前距腓靭帯損傷に関しては以下の記事を参照に)
踵腓靭帯の「踵」は踵の骨、「腓」は腓骨外くるぶしの骨の意味でそれを繋ぐ靭帯
踵腓靭帯の「踵」は踵の骨「腓」は腓骨外くるぶしの
骨の意味でそれを繋ぐ靭帯が踵腓靭帯
足関節が背屈位の状態で内反するのを防いでくれる靭帯
踵腓靭帯損傷に関して
踵腓靭帯損傷は前距腓靭帯と合併することが多い。
特に外側靭帯損傷としてまとめて損傷の度合いで
Beynnon et al The American Journal of Sports Medicine 2006
- 1度損傷 前距腓靭帯の微細損傷
- 2度損傷 前距腓靭帯の完全断裂
- 3度損傷 前距腓靭帯完全断裂+踵腓靭帯の完全断裂
と分けることができます。
踵腓靭帯損傷の治療
踵腓靭帯の治療に関しては基本的には前距腓靭帯損傷と同じリハビリプロトコルになります。
なので一度踵腓靭帯損傷の治療に関しては以下に前距腓靭帯と同じ内容を書いておきますので参考にしてください。
初期対応:急性期の対応
急性期は安静にすることが大事ではあるのですがしなければならないこともあります。
最も大事なのは腫れを防いで、
足の循環を良くすること
そのためには現在はRICE処置でなくPOLICE処置はてはPEACE & LOVEが現在は処置として新たに提唱されています。
R:Rest 休息
I :Icing 冷却
C:Compression 圧迫
E:Elevated 挙上
↓
P:Protect 保護
O L:Optimal Loading 適切な荷重
I :Icing 冷却
C:Compression 圧迫
E:Elevated 挙上
この変更で大事なのは
安静にするのではなく
適切な荷重をかけていく
ところが重要な変更点になるよ!
じゃあ次のPEACE & LOVE
って何なんだ??
上記図
The Running Clinic.com より引用
これは近年新たに提唱されている軟部組織損傷に対する対応方法す!
Running Clinicというところが提唱している方法ですが!数が多いので覚えにくいですね・・
https://therunningclinic.jp/ リンク 元サイトです。
PEACE & LOVEで最も大きな変更点は
アイシングがなくなった点です
アイシングは軟部組織の修復を妨げる可能性があるとのことでしない方が早く軟部組織修復が起こるとのことです。
しかしアイシングは除痛効果もありますし、筋収縮が入りやすくなるといった報告があるので一概にまだ100%否定はできないんではないかと個人的には思っています。。。
そのほかにもNSAIDSなどの抗炎症作用のある薬は使わない方が
いいなど少し攻めた内容になっています。。
できればPEACE & LOVEという概念があることは知っておきながら今のところは緊急時は
POLICEで対応するのが無難かなと思います!
またこれらに加えて腫れている軟部組織で触ってもそこまで痛くない場所は積極的に触るように意識しましょう。
特にふくらはぎや足の甲や裏などは積極的に痛みが出ないのであれば触ってマッサージすること
で腫れを軽減する効果があります
原則痛くない場所は触っても大丈夫です。
なのでPOLICE処置に加えて
痛くない場所をしっかりと
マッサージしてください!
特にふくらはぎのあたりは!
かつこの時期は動かすことのできる足趾や内在筋はどんどん使った方がいいです。
下記に示すリハビリを頑張って行おう!
- 足のグーチョキパー
- 足関節底背屈
亜急性期:腫れが引いてきてある程度荷重がかけられる
痛くない範囲で荷重はかけていこう!
そこから徐々徐々に足関節の固有知覚トレーニングなどを入れていく